物語紹介

初版97.3.27

「いそがしい生活を送りながら、ランサムは、ひまをみつけては　　　
　少年時代に釣り好きのおとうさんとよく訪れたイングランド北部の　
　湖沼地方をたずねました。その休暇の楽しみを思う存分に描いた　　
　のが、『ツバメ号とアマゾン号』から『シロクマ号となぞの鳥』　　
　まで、十二冊の子ども文学だったのです。　　　　　　　　　　　」

神宮輝夫
『ツバメ号とアマゾン号』　訳者のことばより

『ツバメ号とアマゾン号』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、フリント船長

場所

イギリス北部の湖

物語

避暑のために、お母さんと北部の湖にやってきたウォーカー兄姉妹弟は、湖の真ん中に小さな無人島があることを発見する。お父さんに手紙を出し、子供達だけで島に探検に行く許可をもらった彼らは、泊まっている農場から小さな帆船「ツバメ号」を借りて冒険航海へと乗り出した。

『ツバメの谷』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、フリント船長

場所

イギリス北部の湖

物語

あの冒険の日々から１年。再び、ウォーカー兄姉妹弟が北部の湖にやってきた。でも、盛大に迎えてくれるはずのアマゾン海賊とフリント船長の姿がない。実は、彼らは人生の試練に立ち向かっていたのだ。そして、ウォーカー兄姉妹弟にも大きな試練が降りかかる！
　舞台を“海”から“山”へと変えた、子供達の新たな冒険の物語。

『ヤマネコ号の冒険』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、フリント船長、ピーター・ダック

場所

カリブ海の無人島

物語

この作品は、何の説明もされていないけれど、長い冬休みをフリント船長の屋形船で過ごした子供達が、みんなで作った物語（物語の中の物語）らしい。
帆船「ヤマネコ号」を手に入れたフリント船長と子供達は、港で知り合った老水夫ピーター・ダックから、昔、海賊が残した宝の話を聞く。その気になったフリント船長はピーター・ダックを雇って宝探しの航海に出るが、彼らを追う１隻の船があった。

『長い冬休み』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、カラム姉弟、フリント船長

場所

イギリス北部の湖

物語

ウォーカー兄姉妹弟が北部の湖にやってくるようになって２年目の冬。子供達が島で手旗信号の練習をしていると、湖の岸辺にふたつの小さな人影が見えた。北部の湖に初めてやってきた都会育ちのカラム姉弟だった。カラム姉弟による「火星通信」で彼らは、大人達に引き合わされる前に知り合ってしまう。
新たなメンバーを得て、“北極”を舞台に繰り広げられる冒険巨編！

『オオバンクラブの無法者』

主要登場人物

カラム姉弟、オオバンクラブ

場所

イングランド東部ノーフォーク州の湖沼地方

物語

カラム姉弟はお母さんの恩師からの招待を受け、ノーフォークの湖沼地方にやってきた。途中の駅で、ふたりはジョン船長（ウォーカー家の長男）よりも屈強そうな船乗り、トム（オオバンクラブのリーダー）に出会う。ふたりの期待は膨らむ。彼らは、ここ湖沼地方で帆走を覚えようと意気込んでいたのだ。
さらに新たなメンバー、オオバンクラブの６人が登場して、カラム姉弟の見習船員修業開始。

『ツバメ号の伝書バト』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、カラム姉弟

場所

イギリス北部の湖

物語

３度目の夏、またみんなが北部の湖に戻ってきた。が、それぞれのお母さん達が忙しく、まだ島に向かう出港許可がおりない。その代わりにと、アマゾン海賊のお母さんが提案したのは、近くの鉱山跡で昔から噂されている金鉱探しだった。老いてなお元気な鉱山師ボブから金鉱の秘密を聞き出した子供達は、いずこからともなく現れた謎の男と、黄金の谷を巡って大奮闘！

『海へ出るつもりじゃなかった』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、？？

場所

イングランド東部サフォーク州

物語

海軍中佐のお父さんを出迎えるために、お母さんと末っ子のブリジットと一緒にやってきた港町で、子供達はスマートな帆船「鬼号」に出会う。鬼号の着岸を手伝った彼らは、若い鬼号の船長と友達になる。船長は子供達を２日間程の湾内航海に誘うが‥‥。
ホーンブロワーシリーズにも匹敵する本物の海洋冒険小説！

『ひみつの海』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟＋ブリジット初参加、ウナギ族、？？

場所

イングランド東部サフォーク州

物語

もう二度と海に出ないと約束させられた子供達は、お父さんのアイデアで、近くにある入り組んだ大きな湾内諸島の探検に出発する。ジョンはお父さんから諸島の白地図を渡され、測量して地図を完成させることを命じられていた。
新たなメンバー、ウナギ族の４人も登場して全編これ、ひたすら子供達が大いに遊ぶ好作品。

『六人の探偵たち』

主要登場人物

カラム姉弟、オオバンクラブ

場所

イングランド東部ノーフォーク州の湖沼地方

物語

再び、ノーフォークの湖沼地方を訪れたカラム姉弟は、そこでオオバンクラブの年少３人組が犯人とされる盗難騒動に巻き込まれる。彼らの無実を立証するため、ディック（カラム弟）の緻密な捜査とドロシア（カラム姉）の大胆な推理で真犯人を追い詰める。
前作『オオバンクラブの無法者』で出番の少なかったオオバンクラブ年少３人組がカラム姉弟の協力を得て、スコットランドヤード顔負けの大活躍！

『女海賊の島』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、フリント船長

場所

中国沿岸

物語

この作品も、何の説明もされていないけれど、長い冬休みをフリント船長の屋形船で過ごした子供達が、みんなで作った物語（物語の中の物語）で、『ヤマネコ号の冒険』の続編にあたる。
小猿のジバーのいたずらがもとで、帆船「ヤマネコ号」は爆発炎上。フリント船長と子供達は小帆船「ツバメ号」と「アマゾン号」で脱出する。やがて彼らは嵐にのまれ、離れ離れになるが‥‥。

『スカラブ号の夏休み』

主要登場人物

アマゾン海賊、カラム姉弟、マリアおばさま

場所

イギリス北部の湖

物語

アマゾン海賊のお母さんに招かれ、ウォーカー兄姉妹弟より一足先に北部の湖にやってきたカラム姉弟だったが、アマゾン海賊の最大の難敵、マリアおばさまが突然やってくることになり、事態は急転直下。カラム姉弟は、森の中の犬小屋と呼ばれる空き家で秘密の生活を強いられることになった。
シリーズ最高のコメディ作品。アマゾン海賊もカラム姉弟もマリアおばさまも、これ以上はありえないという試練に立ち向かう！

『シロクマ号となぞの鳥』

主要登場人物

ウォーカー兄姉妹弟、アマゾン海賊、カラム姉弟、フリント船長

場所

スコットランドの海岸

物語

個人的にはこの作品も、何の説明もされていないけれど、長い冬休みをフリント船長の屋形船で過ごした子供達が、みんなで作った物語（物語の中の物語）ではないかと思うのだが。
フリント船長が友達から借りた帆船「シロクマ号」で、子供達はスコットランドを巡る航海に出る。その帰路、ある入江でディックが、そこでは巣を作らないはずの大オオハムの巣を発見する。この巣を卵泥棒から守るため、子供達は立ち上がった。

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