ドンキイ巡礼記

註釈

初版97.11.2

イングリッシュ・ブレックファースト

　ロンドンのホテルでは、コンチネンタル・ブレックファーストという日本でも普通の紅茶（コーヒー）にトーストの朝食でしたが、コニストン村のホテル（Coniston Lodge Private Hotel）では、せっかくなのでイングリッシュ・ブレックファーストを頼みました。ここの奥さん（エリザベスさん）がお料理自慢で、パンも自家製のようでした。
　さて、その内容は‥‥。
　いつもなら、食事内容を写真に撮る私なのですが、白い椅子に白いテーブルに白いテーブルクロス、ママレードがはいった陶器の壷、薄くスライスしたバターをのせた銀製（のように見える）小皿、白い薄い陶器製の砂糖壷、よく冷えて“汗をかいた”銀製（のように見える）ミルク壷があって、女性が座る時には椅子を引いてくれるような場所では、とうとう写真を撮れませんでした(^^;
　だもんで、すでに内容が怪しいのですが‥‥。

　席に着くと、ご主人がまず「シリアルはいかが？」と聞いてきます。問題はシリアルとは何かを私が知らないことです。イトコに聞くとコーンフレークだとのこと。そんじゃ、下さい。「Yes Please」
　さくさくフレークに冷たいミルク、うん、おいしい。次はジュースです。グレープフルーツをいただきました。続けて、ティーポットとお湯の入ったポット、それにカリカリに焼いたちっちゃな薄いトーストが、あれ何て言うのでしょう、小さな金属製の台の上にきちんと立てて並べられて出てきます。この熱いトーストに冷たくて酸っぱいママレードは、目が醒めます。
　で、最後にやってきました、カリカリ薄切りトーストの上に分厚いベーコンが乗っていて、その上にでっかい目玉焼きが乗っていて、その横には直径２センチはあろうかという豚の腸詰めがあって、その横には焼いたプチトマトが！　う～ん、書いていて、お腹が一杯になってしまった‥‥。

　これのどこが朝食だというんだ！と笑ってしまいます。
　これは、もう昼食でも夕食でも通用するんじゃないでしょうか。
　ベーコンはカリカリではなくて、やわらかくて肉汁たっぷりで、豚の腸詰め（どうも奥さんのお手製らしい）ときたら、フォークで刺すとプシュッて感じで肉汁が飛び出してきますし、いやはや、あれはすっごいカロリー食ですね。ポラリスさんも言われてますけど、あれだけ食べると、どんなに歩いても昼食はピクニックランチ（ホテルで用意してもらった）だけで十分でした。

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